2011年03月02日

4C Concept現わる

今年のジュネーブショーに出品されるアルファのコンセプトモデルとして「4C Concept」が登場しました。

aurapix_110302_1.jpg

“4C” つまりは4気筒エンジンモデルであることは名前からも明らかで、全長4mクラスの比較的小型な2シーターモデルです。8C系モデルの弟分なのはデザインからもうかがい知れますね。そうだとすると、デザインは8Cと同様に社内スタジオであるチェントロスティーレの手によるものだと思われます。

搭載を想定しているエンジンは1750ccターボの200馬力TBiエンジンでカーボンとアルミの複合シャシーによって車重は850kg!パワーウェイトレシオは4.25kg/PSというスーパースポーツに匹敵するスペックを誇ります。トランスミッションはお馴染みのAlfa TCTの6速、シャシーコントロールであるAlfa DNAシステムも搭載されるようです。

写真はコンセプトモデルの実車そのものではなく、フルCGのレンダリングなのでディテールの正確な判断が難しいのですが、サイドパネルにあるエアインテークの存在とリアフェンダーを縦に割る見切りラインがあることから、ミッドシップモデルであることがわかります。そうなると市販された場合の直接のライバルはポルシェのケイマンやロータスのエリーゼあたりになるでしょうか?

aurapix_110302_3.jpg

リアパネルで面白いのはエンジンやサスペンションのメンテナンス用にリアセクション全体がオープンになるのとは別に独立したトランクリッドが存在しているところです。通常ミッドシップモデルであればフロントノーズにトランクを設置するのが普通で、おそらく4Cもフロントセクションにトランクスペースを想定していると思うのですが・・・。見た限りでは容量がそんなにあるとは思えませんのでパンク修理剤用のコンプレッサーや牽引フックなど緊急時に使用される工具用の収納リッドを想定しているという可能性もありそうです。

aurapix_110302_2.jpg

このモデルはコンセプトモデルですから全くこのままの姿で市販モデルになることはないと思われますが、ジュネーブショーで発表した内容に寄れば、4C Conceptは2012年に市販を予定しているモデルのコンセプトモデルであり、単なる夢のクルマではないと明言しています。つまり来年発売予定の量産仕様をベースにしてコンセプトカー向けに艤装品(ボディパネル以外の部品。灯体、ドアミラー、前後バンパー)をショーカースペシャルのデザインとして仕立てたと考えると、そんなかけ離れたデザインではないという事になります。市販版がどうなるか登場が楽しみですね。

posted by neko at 18:03| Comment(0) | TrackBack(0) | ニューモデルの印象 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月11日

アウディA1

来月初旬に開催されるジュネーブショー2010に向けて欧州各社からニューモデルの話題が連日のように出てきていますが、アウディはBセグメントモデルであるA1のプロダクションモデルを登場させるようです。

aurapix_100211_1.jpg aurapix_100211_2.jpg aurapix_100211_3.jpg



ボディサイズは、全長3950×全幅1740×全高1420mmでホイールベースは2470mmです。搭載されるガソリンエンジンは新型ポロにも搭載される1.2LのTFSI(86ps)と1.4LのTFSI(122ps)で現時点では4WDモデルであるクワトロ搭載車はなく、FFのみのラインナップになるようです。

aurapix_100211_4.jpg aurapix_100211_5.jpg aurapix_100211_6.jpg

A1は2007年に発表された「メトロプロジェクト・クワトロ・コンセプト」というモデル(写真上)がベースになっていますが、この時点でエクステリアデザインの方向性はほぼ固まっていたのがわかります。(おそらく量産デザインを下敷きにプロトタイプとしてのデザインを施したと言う方が正解なのだと思います)

ただし、量産化に際してそのデザインは全域にわたって完全にリファインされています。特に2007年当時は既存量産モデルと同じ逆台形のシングルフレームグリルでしたが、量産版A1では先頃発表されたフラッグシップモデルである新型A8から採用された新しいアイデンティティである変形六角形のグリルに変更されました。これによりヘッドライト内側のラインとの整合性がよくなっています。それでもコンセプト版からデザインの純度を極力落とさずに量産化できたことはそれだけコンセプト版の評判がよかった証だと思います。

aurapix_100211_7.jpg aurapix_100211_5.jpg

コンセプトモデルではフロントバンパーに内蔵されているフォグランプの丸味に沿った形の開口部デザインになっていて、リアバンパーのエキパイ出口形状が対になるようにエキパイを取り囲むリアバンパーの造形も反復して用いられていました。

aurapix_100211_9.jpg aurapix_100211_10.jpg

このフォグランプの外形とエキパイのデザインを関連付ける手法は159でも見られ、ヘッドライトの片側3連の丸いグラフィックもキチンとリアコンビのグラフィックに反復されています。こうすることで前後デザインのテイストを整えて一台のクルマとしてのデザイン完成度を高める効果があります。

aurapix_100211_11.jpg aurapix_100211_12.jpg

余談ですが、159と兄弟車であるブレラの場合はリアのエキパイは角4本出しのデザインを採用していることと、スポーツモデルである性格を考慮して159のようにフロントフォグランプにメッキのベゼルを付けずに開口部の樹脂ガーニッシュと一体仕上げになっています。一見すると前後デザインに関連付けがされていないように見えますが、その代わりに159とは異なるフロントバンパーのエアダム部分を3分割しているデザインとリアのエキパイ開口部及びセンターのディフューザーによってリアバンパー開口部を3分割とすることでデザインを反復し、前後でデザインテイストの統一がキチンと図られています。細かい部分ですが、こうした徹底した処理の積み重ねがクルマの完成度を高めるので、手抜りなく緻密に仕上げているジウジアーロ氏の手腕には本当に頭が下がります。

実は国産車のデザインでは意外とコレができていません(^^;)前後でまるで違うクルマであるかのようなテイストの異なるデザインで発表されているクルマは珍しくないので。

脱線しすぎました(^^;)話をA1に戻します。

結局のところ、A1の量産版では上記のような反復処理は採用されませんでした。理由としてはコンセプト版のままだと排気による熱害でバンパーが溶けてしまうのが一番大きいですね。あとはアウディ全体としてのデザインアイデンティティに対する配慮や、おそらくはシャシーを共有しているであろうVWポロとの兼ね合いもあっただろうと思います。共有していればリアサスや排気系の取り回しに何かと制限があるのだろうと思いますので。

aurapix_100211_13.jpg aurapix_100211_14.jpg

国産車でも導入が進んでいるポジションランプのLED化ですが、アウディも現行世代の各モデルから積極的に採用しています。欧州ではデイタイムランプとなるポジションランプがようやく点発光から面発光(正確には線発光)になりました。指向性の強い光が出るLEDというパーツの性格上どうしても点発光になってしまうのは仕方がなかったのですが、BMWやアウディはリアコンビのテールランプにはLEDで線発光させていたので、なぜフロントにはそれをしないのか不思議に思っていました。個人的にはLED独特のあのツブツブ感を伴った点発光の仕方がオモチャっぽく見えてどうも好きになれないのでこういう処理は大歓迎です。やはり線発光の方が高級感はありますね。

aurapix_100211_15.jpg aurapix_100211_16.jpg aurapix_100211_17.jpg aurapix_100211_18.jpg

それではインテリアに目を向けましょう。
とても末っ子とは思えないほどのクォリティを実現しているのが写真からでもうかがい知れ、開発年次が古いとはいえ、兄貴分であるA3の質感を超えているのは確実です。シートも上級車並にサイズが大きくアウディのスポーツ系シートと共通のショルダーのホールドがよさそうな形状をしています。

「アウディのクォリティをそのまま小さくしました」というスタンスで、デビューすればガチンコで対決することになるMINIやMiToに対抗してこれでもか!というくらいの圧倒的なクォリティで勝負を挑むようです。

定員は4名でリアシートはそれなりに座れそうですが、リアガラスとの距離の近さから推測するとトランクスルーを使わない時のトランク容量はそれほど大きくはなさそうですね。でも、クルマの性格を考えると実質的にはパーソナル志向の強い2+2でしょうから、そう大きな問題にはならないでしょう。

空調のアウトレット部分に施されたディテールの細かさは明らかにクラスを超えた処理ですね。艶のあるピアノブラックの加飾パーツやシボにも高級感があります。ツマミ部分に施されたローレット処理がそそりますねぇ(笑)このクラスじゃまず使われない処理です。

このA1、いくらで売るつもりなんでしょう?現地では日本円で198万円(!)から発売するそうですが、当然新型ポロよりは高くなるでしょうから、日本では230〜250万くらいでしょうか?

そうなればかなりの価格競争力を持つことになりますから、他社にとって相当な脅威になることは間違いありません。

aurapix_100211_19.jpg aurapix_100211_20.jpg aurapix_100211_21.jpg

しかも、後には5ドア版である「A1スポーツバック」が控えています。(5ドア版はA2を名乗るかもしれませんが)上の写真は2008年に発表されたコンセプト版ですが、これが量産化されることになれば、更に幅広いターゲット層に向けて拡販が望めるだけに、Bセグメントの中ではかなり強力な存在になるでしょう。

そのうちSモデルやひょっとしたら過激なRSモデルなんていうスポーツモデルも登場するでしょうから、そうなるとホットハッチの世界にも殴り込みを掛けることが可能になり、Bセグメント内での全包囲網が完成します。無論SUVモデルの「Q1」の開発も視野に入っているはずです。

これからはA1がBセグメントでの台風の目になるかもしれません。

posted by neko at 10:26| Comment(0) | TrackBack(0) | ニューモデルの印象 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月29日

新型シトロエン C3

シトロエンのBセグカーであるC3のフルチェンジ版です。正式な本国発表は11月頃のようですが、とても魅力的なクルマになっています。

CitroenC3_02.jpg

何よりも驚愕なのがこのフロントウィンドウです。過去にもコンセプトカーでこのくらいの広いグラスエリアを誇った例は数多くありますが、量産車でしかもBセグメントのクルマで継ぎ目のない1枚ガラスで実現したのはおそらく初めてのことだと思います。

G_C4_P_02.jpg G_C4_P_01.jpg

同じシトロエンC4ピカソ(現地名グランドC4ピカソ)で他に類を見ない独特の開放感を持たせたグラスキャビンで驚かせてくれましたが、新型C3のインパクトはそれ以上です。遂にここまできました。

今現在のタイミングだと、量産車ベースでプロトタイプとして仕立てることもあるので、このガラスはスペシャル仕様かとも思いましたが、そうであればもう少し内外装も派手な仕立てにするので、おそらくそのまま量産仕様であると思われます。

CitroenC3_05.jpg

真上から見るとフロントシートはほぼ完全にガラスの下になります。中から見ると・・・・。

CitroenC3_01.jpg

これは今まで見た事もない車窓風景です。前を見る限り、横切るものは何もないという開放感はオープンカーでもそう味わえないと思います。

こうなると心配なのが暑さへの対策ですが、前席頭上部分は濃色化されている上にシェードが装備されているので、真夏の直射日光が厳しい場合でもシェードを閉じればノーマルルーフのクルマと遜色ない快適性が得られると思います。


それにしてもこの衝突要件の厳しい今の時代によくぞリリースしてくれました。その代わりAピラーからルーフにかけての構造は相当強固なものにされているのが写真から見て取れます。こうしないと側突要件をクリアできませんので(^^;)

やはり何度見ても物凄いインパクトです。ガラスはとてもコストがかかるので、コンパクトクラスで実現するとしたら本当に驚きですね。ガラス交換の憂き目に遭ったら目が飛び出そうな修理代がかかりそうです(^^;)

CitroenC3_03.jpg CitroenC3_04.jpg
サイドは現行のC3のテイストをそのまま踏襲していますね。リアのデザインもバランスがいいです。


CitroenC3_07.jpg CitroenC3_06.jpg

インテリアもオシャレです!カラーとトリムの使い方が絶妙ですね。最近のシトロエンはニューモデルを発表するたびにどんどん個性が磨かれていっているのを感じます。

新型のVWポロも相当いい出来だと思いますが、この新型C3も実車を見るのが楽しみですね。




posted by neko at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | ニューモデルの印象 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年06月24日

FIAT 500C本国デビュー

昨日、FIAT500Cがイタリア本国で正式デビューしました。バカンスシーズン突入に合わせて開放的なコンバーチブルモデルをリリースしたようですね。

Fiat500c_04.jpg

まずは新旧の比較から。先代のコンバーチブルと同じ方式でオープン化したのがよくわかる写真です。

比較的早い段階から500にはオープンモデルの追加という噂がささやかれていて、フルオープンモデルを期待していた観測もありましたが、やはりヘリテイジを重んじるイタリアらしい選択だと思います。

Fiat500c_05.jpg Fiat500c_13.jpg

<クローズ>

Fiat500c_06.jpg Fiat500c_12.jpg

<ハーフ>

Fiat500c_07.jpg Fiat500c_11.jpg

<オープン>

ソフトトップの展開バリエーションです。上から見るとハーフポジションは後部座席の真上で止まっている事がわかります。

クローズ時にはルーフ後端にあるスポイラーに内蔵されたハイマウントストップランプはオープン時でもきちんと機能するように工夫されていますね。つまり、この部分は水平に降りるようにしなければならないので骨組の機構設計は結構苦労したんじゃないかと思います。

リアウィンドウはガラスを採用していますが、ガラスを水平近くに寝かせる(=ガラスをボディの外に出す)ことでうまく畳んでいます。これは、先代のヘリテイジを守るという大義名分があって初めて可能な手法で、それ故に先代同様畳んだ幌はボディの外に出してしまうということも継承した“味”であるとして正当化できているのだと思います。

VW_N_Beetle_C.jpg

これと同様なケースがVWのニュービートルのカブリオレです。あのモデルも敢えて綺麗に幌を畳もうとせずに初代のビートルカブリオレとほぼ同様に畳んで嵩張った幌をわざと見せています。これも偉大なる先代から引き継いだ血統であると感じさせる部分ですね。

両車ともデザインイコンとして現代に蘇らせたわけですから、変に現代の手法を使って綺麗にまとめすぎるとかえって無粋であると批難されるでしょう。そのことをよく理解しているのだと思います。

Fiat500c_03.jpg Fiat500c_02.jpg

こんな感じでイメージ写真を見てきて「バカンスを楽しく!」なんていう宣伝イメージは予想の範囲内ではあったのですが、次の写真を見てちょっと驚きました。

Fiat500c_10.jpg Fiat500c_01.jpg

要するに「冬でもオープンで!」と訴求したいのでしょうが、ちょっとやりすぎですね(笑)ツッコミどころ満載です。

そもそもボートやスキー板なんて、3名乗車ではさすがに500では積めません(笑)

それと、一応メーカーの公式写真ですからスタッドレスに履き替えるくらいの配慮が欲しいですねぇ(^^;)スキーをするような山奥にいるシチュエーションなのに思いっきり夏タイヤです(爆)正味のところ、夏タイヤでも走れなくはないですが、やはりそれなりの措置は講じる必要があると思います(笑)

なぜこんなイメージアピールをしているのかといえば、ライバルであるニューMINIコンバーチブルが「Always OPEN」というキャッチフレーズのもと、オープンに乗ったからには何が何でも幌は閉じるな!というニュアンスのCMを強力に展開しているからなんですね。



↑以外にも幌を開けっ放しで自動洗車機にそのまま突っ込んでいったりなんていう過激なCMもありました(笑)

実は先代のニューMINIコンバーチブルも同様のCMを展開していました。つまり、FIAT500Cもそれに真っ向から対抗しようというのがイメージ写真から伝わってきます。

こうなると、FIAT500CのCMがどんな感じのものになるかとても楽しみですね。




posted by neko at 16:36| Comment(0) | TrackBack(0) | ニューモデルの印象 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月11日

シトロエン C3 ピカソ 本国デビュー

シトロエンの新型車 「C3 ピカソ」が
9月のパリサロンで正式デビューを飾るようです。

aurapix_080711_1.jpg

ボディカラーの影響もありますが、キャラが濃いですねぇ。量産直前のプロトタイプばりの濃さです。でも、これでこそシトロエンなのです。黒を基調とした各パーツがバランスよく配置されていますね。顔やボディサイドの厚ぼったさを軽減して引き締め効果があります。

aurapix_080711_3.jpg

サイドから見るとシトロエン版キューブ?といった感じでしょうか?ボディの四隅を大きなRで削っているところがポイントですね。ドアハンドルの上を走るラインがクォータガラスに向かってキックアップしているところも面白い処理ですが、造形的には結構面倒な処理です。

フロントガラスの造形はC3の持つ特徴を更に進めたデザインにしていますね。リアオーバーハングは軽自動車並みに短いです。荷室は5名乗車時でもパーセルシェルフの下だけで500Lの容量を稼ぎ出しているようですから、室内空間をギリギリまで確保した結果があのオーバーハングの短さに繋がっているのでしょう。

aurapix_080711_2.jpg

後ろに回ってみるとこれまた個性的です。カプセルのような3次曲面のリアガラスがポイントですね。ガラス屋さんも大変だったと思います。テールゲート開口部の高さはかなり低くて間口も広いですからこれをベースに商用タイプも出てくるかもしれません。

aurapix_080711_4.jpg

インテリアは意外にもシンプルですが、空調の吹き出し口にあるルーバーのデザインなんかはきちんとシトロエンのデザイン文法に基づいてデザインされています。

見所はやっぱりAピラーの処理ですね。C4ピカソでも見られたサブAピラーともいえるものを前方に伸ばしてそこにできる大きな三角窓によって視界の確保と見晴らしのよさを実現している処理ですね。

ボディサイズは全長4080mm×全幅1730mm×全高1620mmと高さを除けばコンパクトですから日本の道でも走りやすそうです。定員は5名でエンジンは排気量が不明ですが、ガソリンが95psと120ps仕様の2種類と90psと110psのディーゼルが2種類の4タイプになるようです。

現在、日本でのC3シリーズはラインナップから落とされていますが、C3ピカソが日本の土を踏めるのか要注目ですね。




posted by neko at 20:29| Comment(0) | TrackBack(0) | ニューモデルの印象 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。